環境製品 バイオディーゼル燃料(バイオ燃料)

バイオ燃料(B5)市場 価格推移

安値   高値

145円  165円

 


バイオディーゼル燃料(バイオ燃料、バイオマスディーゼル燃料)とは、化石由来の軽油の代替品の環境燃料です。生物由来から作られているディーゼル用燃料となります。バイオマスエネルギーでバイオマス資源を原料とするエコ燃料としており、バスやトラックの燃料として使用することが可能です。Bio Diesel Fuel の頭文字をとってBDFと呼ばれ、原料は使用済天ぷら油等の油脂であり、エステル交換によりグリセリンを取り除き粘度を下げる製法で燃料となります。脂肪酸メチルエステル(Fatty acid methyl ester FAME)の分類です。燃焼時にはCO2が発生しますが、バイオマスに含まれる炭素相当分は植物が成長過程で大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収しており、CO2は増加させていないカーボンニュートラルの位置づけにある燃料です。食料競合とならないよう非過食が前提のため海外ではパーム油が使用され、日本では主に廃食油(菜種油)を原料とするケースが多いです。

市販のディーゼル車両にエンジンや燃料供給装置に損傷を与えることがないよう品確法に定められ、通常の軽油に少量のバイオ成分上限の5%を混合し、一般的にB5バイオ燃料やB5軽油と称して流通しています。酸性雨や大気汚染の原因となる燃焼時の有害成分の黒鉛SOx(硫黄酸化物)がほとんど発生しないことが特徴です。近年はメチルエステル化から水素化触媒を用いて水素化分解によるバイオ燃料Hydrotreated Vegetable Oil(HVO)、高品質な合成油、ガソリン車にはトウモロコシやさとうきびのバイオエタノールが原料のバイオ燃料(成分上限3%、E3と称する、欧州でとりわけドイツやフランス、米国、ブラジルではバイオ燃料の先進国で義務化されE10やE15が普及)、飛行機にはバイオジェット燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel 日本は30年までに国内航空会社が使う燃料の10%をSAFにする目標)の開発が進んでおります。ユーグレナ社がミドリムシを活用する新しいバイオ燃料の開発も注目が集まります。バイオ燃料の普及には高価格となることが課題で生産プロセスや製造工程の技術開発が必要です。現状は混合する加工工場やガソリンスタンド等の給油場所の整備が追いついておらず課題は山積しているもののバイオ燃料によるCO2削減は比較的に導入しやすい施策となります。最近では建設土木関係の建機においても検討する企業が増えております。

バイオ系燃料の取り組み例

(1) 廃食油 (Processed used cooking oil)

(2) FAME (脂肪酸メチルエステル:Fatty Acid Methyl Esters)

(3) FAEE (脂肪酸エチルエステル:Fatty Acid Ethyl Esters)

(4) SVO (ストレートベジタブルオイル:Straight Vegetable Oils)

(5) HVO (水素化バイオ燃料:Hydrotreated Vegetable Oils)

(6) BTL(グリセロールまたはその他バイオマス由来の液体燃料:Glycerol or other biomass to liquid type products)

長期保管や導入に際しての確認や注意事項

バクテリアなどの微生物繁殖、流動性低下、洗浄性に優れ付着した堆積物が剥離しフィルターの目詰まり、酸化劣化により有機酸やスラッジ、ゴムへの浸透性等を検証する必要があります

CO2排出量削減量の目安 

B5のバイオ燃料を使用した場合、軽油のCO2排出量係数(tCO2/KL) 2.58×5%=0.129がベースとなります。これにより10Kℓ(10,000リットル)の場合は1.29トンの削減という計算式になります。

高純度バイオディーゼル燃料事業者連合会のリンクです↓

一般社団法人 高純度バイオディーゼル燃料事業者連合会 – 高純度バイオディーゼル燃料で、社会の未来責任を果たす (hp-bio.com)